可照時間(読み)カショウジカン

デジタル大辞泉 「可照時間」の意味・読み・例文・類語

かしょう‐じかん〔カセウ‐〕【可照時間】

ある地点において、太陽中心が東の地平線に現れてから、西の地平線に没するまでの時間

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精選版 日本国語大辞典 「可照時間」の意味・読み・例文・類語

かしょう‐じかんカセウ‥【可照時間】

  1. 〘 名詞 〙 雲がないと仮定したうえでの一日日照時間。太陽の中心が東の地平線に現われてから、西の地平線に没するまでの時間数で表わす。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「可照時間」の意味・わかりやすい解説

可照時間
かしょうじかん

太陽の中心が地平線に現れてから地平線に没するまでの時間。その地点の緯度季節によって決まる。地形影響は考えない。いうまでもなく低緯度では長く、高緯度では短い。また夏は長く、冬は短い。たとえば、東京(緯度35度41分)では1月1日には9.7時間、7月1日には14.5時間である。実際の日照時間を可照時間で割ったものを%で表し、日照率とよぶ。雲や建造物などによる日照時間の減り方を知る目安となる。

[大田正次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「可照時間」の意味・わかりやすい解説

可照時間
かしょうじかん

天文学的な可照時間は,太陽の中心が地平線上を通過した時刻から太陽の中心が西の地平線上に達した時刻までをさす。一般には,日の出から日の入りまでの時間。山岳障害となる地物による時間の補正は行なわないため,この時間は緯度と季節(日)によって決まる。単位は時で表し,10分の位まで示す。これに則して,実際に太陽が地上のある地点を雲などにさえぎられず 0.12kW/m2以上で照らした時間を日照時間という。(→日照

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世界大百科事典(旧版)内の可照時間の言及

【日照】より

…日照時間は雲の状態などの天気に左右されるほか,山岳地形の影響や季節と緯度による日射の変化などにも関係する。水平線を基準にした日の出から日没までの時間をその日の可照時間といい,可照時間に対する日照時間の比を日照率という。日照率はほぼ天候の影響だけを表すものとみてよい。…

※「可照時間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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