日本歴史地名大系 「吉和村」の解説
吉和村
よしわむら
吉和村
よしわむら
吉和川の流域に開けた山間の村。西北は石見国
元和五年(一六一九)の安芸国知行帳に村名がみえ、高一千八九七石余。当村は寒冷地で積雪が多く、文化三年(一八〇六)の「佐伯郡廿ケ村郷邑記」は「雪降事夥敷、多キ時ハ軒ニ閊、公用有ル時ハ雪輪ト云物ヲ履キ、四、五人シテ踏分ケ行ト云、雪中ハ只家ニ居て火ヲ焼キ身ヲ焙リ、猪鹿ノ類ヲ取来リ、下賤ハ是ノミ塩煮ニシテ食ス、依而牛馬も居宅ノ内ニ駄屋有テ火気ヲ請、寒気ヲ凌也」と記す。
吉和村
よしわそん
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報