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同君連合 どうくんれんごう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

同君連合
どうくんれんごう

君主国家間における国家結合をいう。人的同君連合 personal unionと物的同君連合 real unionとに分類される。前者は,複数の君主国が同一人を君主とした場合であって,それぞれ独立国家として存在する。たとえば,1714年から 1837年までのイギリスとハノーバー,14年から 1905年までのスウェーデンとノルウェー。後者は,複数の君主国が同一人を共通の君主とすることに合意し,内部的には独立しているが,国際法上,一つの国家として機能する場合をいう。

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デジタル大辞泉の解説

どうくん‐れんごう〔‐レンガフ〕【同君連合】

二つ以上の国家が同一の君主のもとに連合すること。身上連合(人的連合)と物上連合(物的連合)がある。君合国

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百科事典マイペディアの解説

同君連合【どうくんれんごう】

同一の君主の下における名目的な国家結合。連合自体は外交能力をもたない身上連合と,実質的な結合体として連合自体が外交能力をもつ物上連合がある。前者の例として英国とオランダ(1714年―1837年のハノーファー朝),後者の例としてオーストリア・ハンガリー二重帝国(1867年―1918年)がある。
→関連項目シュレスウィヒ・ホルシュタイン問題スウェーデンノルウェーホーコン[7世]

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大辞林 第三版の解説

どうくんれんごう【同君連合】

二つ以上の国が同一君主のもとに連合すること。1603年から1707年までのイングランドとスコットランドの関係がその例。君合国。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

同君連合
どうくんれんごう

君主制をとる国家間の結合。人的同君連合personal unionと物的同君連合real unionとの2種類に分けられる。前者は、王位継承などの関係でたまたま複数の国家が同一の君主をもつ結果になったもので、それぞれの国家は独立国家として存在し続ける。スチュアート家の君主のもとでのイングランドスコットランド(1603~1707)、ハノーバー家のもとでのイギリスとハノーバー(1707~1837)、オラニエ家のもとでのオランダとルクセンブルク(1815~1908)などがある。この同君連合が名目的なものであるのに反し、物的同君連合は、複数の国家が同一人物を共通の君主としてもつことに同意し結合したもので、それぞれの国家は内部的には独立しながらも、国際法上は一つの国家として外交、軍事などに対処する。スウェーデンとノルウェー(1814~1905)、オーストリアとハンガリー(1867~1918)などがこれに属する。なおイギリス連邦は通常、同君連合とは考えない。[今井 宏]

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世界大百科事典内の同君連合の言及

【国家】より

…したがって,実際にはコモンウェルスのように,どのタイプにも該当しない独特な国家結合もありうる。通常,国家結合として示されるのは,同君連合,国家連合,連邦制保護国・被保護国宗主国・従属国である。同君連合は君主国について認められ,複数国家が偶然に同一人物を君主とする身上連合personal union(例,1714‐1837年のイギリスとハノーバー朝)と,複数国家が合意して同一人物を君主とする物上連合real union(例,1814‐1905年のスウェーデンとノルウェー)とに細分される。…

【スチュアート朝】より

…夫のフランソワ2世の病死により帰国したメアリーは,新旧両教派の貴族の抗争にまきこまれ,みずからの不品行もあって退位し,67年息子のジェームズ6世が即位した。しかしメアリーの生涯のライバルであったイングランド・チューダー朝のエリザベス1世が未婚で王位継承者をもたなかったため,1603年ジェームズが,チューダー朝の開祖ヘンリー7世の玄孫にあたる血縁関係からイングランドに迎えられ,ジェームズ1世として即位し,両王国は同君連合の関係に入った。これがイングランドにおけるスチュアート朝の始まりである。…

※「同君連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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