名古屋友禅(読み)なごやゆうぜん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「名古屋友禅」の解説

名古屋友禅[染織]
なごやゆうぜん

東海地方愛知県の地域ブランド。
名古屋市・春日井市西尾市北名古屋市で製作されている。江戸時代中期、尾張には各種の職人が往来しており、その時期京都や江戸から友禅技法が伝えられたという。名古屋地方の土地柄を反映した単彩濃淡調の色使いのなかにも落ち着いた渋い味わいが特徴である。1983(昭和58)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「名古屋友禅」の解説

名古屋友禅

愛知県名古屋市、春日井市などで生産される伝統的な染物。尾張藩主・徳川宗春の時代に京都や江戸から友禅職人が当地を往来し、技術が伝わったとされる。宗春の失脚後、質素倹約が励行されるようになり、染めの色数も控えめになっていった。こうした歴史に基づく渋めの色使いが特徴。主な製品訪問着留袖など。国指定伝統的工芸品。

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