命綱(読み)イノチヅナ

デジタル大辞泉 「命綱」の意味・読み・例文・類語

いのち‐づな【命綱】

高い場所や海の中などの危険な場所で仕事をするとき、用心のためにからだに巻きつけておく綱。また、救命ブイや救助艇にわたす綱など。
命の綱」に同じ。「この資金最後命綱だ」
[類語]荒縄細引きテープしめ縄帆綱ロープザイル

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精選版 日本国語大辞典 「命綱」の意味・読み・例文・類語

いのち‐づな【命綱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 危険な所で仕事をする時など、生命の安全をはかるために体に縛り付けておく綱。
    1. [初出の実例]「その代り、腰に命綱をつけていけ」(出典:剥製(1969)〈三浦哲郎〉二)
  3. 廻船綱具のうち、最上の加賀苧綱(かがおづな)の俗称。おもに碇綱(いかりづな)として用い、「かがす」とも呼ばれる。
    1. [初出の実例]「かがすとは、船中に命綱とて、太綱の七八十尋もあるを」(出典:宝暦漂流物語(1754))
  4. 救命ブイ、救命いかだ、救助艇などの周囲についている綱、船の甲板に張ったつかまり綱、難破船に渡して連絡を取る綱など。
    1. [初出の実例]「ハッチの上を通るやうに、ライフライン(命綱)が張られた」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉二)
  5. ( 比喩的に ) 命、あるいは生活をささえるたよりになるもの。生存あるいは存続のための基盤。命の綱。
    1. [初出の実例]「その人さへ僕を信じ愛してゐてくれるなら、と、それを最後の命綱(イノチヅナ)にしてゐたんですが」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉伸び行く)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「命綱」の意味・わかりやすい解説

命綱
いのちづな

腰綱」のページをご覧ください。

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