(読み)ひも(英語表記)string; cord

  • ×紐
  • じゅう
  • ちゅう
  • ちゅう チウ
  • ちゅう〔チウ〕
  • ひぼ
  • 漢字項目

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

物を結んだり,束ねたりするために,や毛,麻や木綿化学繊維,紙,革などを組んだり,編んだり,縫い合せたりした細長いもの。日本では縄文時代土器とともに,約1万年も前の紐のたぐいの出土がある。原形のはっきりしたものは,古墳から鏡,刀剣とともに発掘されている。特に日本では鎌倉室町,江戸時代には工芸組紐として武器武具,芸能用具,宗教用具,衣服などに用いられた。組織別にみると,組紐 (打ち紐) ,織り紐,編み紐,裁ち紐,くけ紐,束ね紐,合成紐などがある。

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デジタル大辞泉の解説

人名用漢字] [音]チュウ(チウ)(慣) ジュウ(ヂウ)(漢) [訓]ひも
〈チュウ〉ひも。「紐帯(ちゅうたい・じゅうたい)
〈ひも〉「革紐靴紐組紐腰紐
[名のり]くみ
[難読]紐育(ニューヨーク)
ひも」の音変化。
「年来(としごろ)誦(よ)み給ひける持経の―を解き」〈太平記・一〇〉
物をしばったり束ねたりするのに用いる細長いもの。ふつう、より太く、より細いものにいう。布・麻・化学繊維・紙・革などで作る。ひぼ。「羽織のを結ぶ」「小包のを解く」
物事を背後から支配すること。引き替えの条件。「のついた援助」
女性を働かせて金をみつがせる情夫。「あの女にはがついている」
ホタテガイアカガイなどの外套膜(がいとうまく)の部分。
綱(つな)[用法]
[下接語]顎(あご)紐後ろ紐打ち紐負ぶい紐掛け紐・飾り紐・革紐括(くく)り紐絎(くけ)紐靴紐組み紐腰紐ゴム紐真田(さなだ)紐しで紐付け紐綴じ紐平(ひら)紐結び紐胸(むな)紐
梵鐘の部分の名。乳(ち)の間池の間草の間を区画する二本の線。

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百科事典マイペディアの解説

糸・布ぎれなどを組み,編むなどして太さをもたせ細長くしたもの。物を結んだり束ねたりするのに使用。組紐織紐編紐のほか裁ち紐,数本を糊料で固めた束ね着紐などがある。絹,木綿,毛糸,紙,ビニルなどを材料とし,古くから装飾用にも使用された。真田(さなだ)紐は幅0.5〜5cmの平打紐で真田氏(つか)糸に用いたのに始まるという。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 物をたばねたり結んだりする布、革、糸など。ひも。〔儀礼‐既夕礼〕
〘名〙 「ひも(紐)」の変化した語。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)二「紐(ヒホ)を将て絇(わひほ)に内(い)れて」
〘名〙
① 物を結んだり束ねたりする、縄状のもの。ふつう、糸より太く、帯・綱より細いものをいう。布製・革製・紙製・麻製など、種々ある。ひぼ。
※書紀(720)允恭八年二月・歌謡「ささら形 錦の臂毛(ヒモ)を 解き放けて あまたは寝ずに ただ一夜のみ」
② 水商売の女や娼婦などに金銭をみつがせている情夫。
※日本橋(1914)〈泉鏡花〉一一「やけでお若は浮気をする。紐がつく、蔦が搦む」
③ かげで操り、支配するもの。また、その条件となるもの。→紐付き
④ (形状が①に似るところから) アカガイやホタテガイの外套膜をいう。

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