デジタル大辞泉
「哀号」の意味・読み・例文・類語
あい‐ごう〔‐ガウ〕【哀号】
[名](スル)人の死を悲しんで大声で泣き叫ぶこと。また、その泣き声。
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あい‐ごう‥ガウ【哀号】
- 〘 名詞 〙 悲しんで泣くこと。悲しげに泣くこと。また、人の死を悲しんで泣き叫ぶ声。鳥などの悲しげに鳴くことにもいう。
- [初出の実例]「太上天皇崩、春秋七十有三、天皇哀号」(出典:続日本紀‐天応元年(781)一二月丁未)
- 「微雲時点綴、孤雁哀号」(出典:市隠草堂集(1775‐88)前編・秋江旅泊)
- 「哀号の声、沸騰して路に載(み)つ」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)初)
- [その他の文献]〔杜甫‐王閬州筵奉酬十一舅惜別之作詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「哀号」の読み・字形・画数・意味
【哀号】あいごう(がう)
かなしみ泣き叫ぶ。また葬送のとき、大声で泣き従うこと。唐・杜甫〔前苦寒行、二首、一〕詩 楚江巫峽(ふけふ)、氷、懷(ふところ)に入る 虎
(こへう)の哀號、
記するに堪へたり字通「哀」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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哀号
あいごう
中国の習俗で、人の死を悲しみ声をあげて泣くこと。形式化されて葬儀儀礼となり、死者との血縁関係の親疎により、泣き方、回数、場所などが異なり、雇われ泣き女や泣き男、哭人(クーリエン)(男)または哭婢(クーベイ)(女)を加えて号泣させることもあった。
朝鮮でも同じように葬礼のとき、葬主や近親が棺のそばで「アイゴウ」と叫んで悲しみ泣く習俗がある。朝鮮語の「アイゴウ」は、たいへん痛い、悲しい、力がいる、驚く、痛恨に耐えない、あるいは追い詰められたときに発する感嘆詞である。
[宮原兎一]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の哀号の言及
【アイゴー】より
…アイグ,オイク,エーグ,女ことばとしてアイグモニのように,音と形を変えながら,そのときどきの感動,感嘆のニュアンスや程度,男女語のちがいなどを,微妙かつ豊かに表現しわけることができる。なお,葬式で泣きさけぶことを指す名詞の〈哀号〉は,まったく別種の言葉であり,〈哀号〉の朝鮮音はエーホæhoである。哀号はもと中国古代の風習であったが,形式化されて葬儀の重要な儀礼となり,それを業とする哭人を加えて号泣させることも行われた。…
【泣女】より
…なお中国や朝鮮などでも葬式に号泣慟哭する儀礼があった。これを哀号(あいごう)(中国),哀号(エーホ)(朝鮮)と称し,親族のほかにやはり哭人(男)や哭婢(女)を雇って泣かせることも行われた。【田中 久夫】。…
※「哀号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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