デジタル大辞泉 「悲しい」の意味・読み・例文・類語
かなし・い【悲しい/▽哀しい/▽愛しい】
1 心が痛んで泣けてくるような気持ちである。嘆いても嘆ききれぬ気持ちだ。「友が死んで―・い」⇔うれしい。
2 人に1のような気持ちを起こさせる物事のさま。「―・い知らせ」「―・いメロディー」
3 (愛しい)
㋐心に染みていとしい。かわいくてならない。
「
㋑心に染みておもしろい。強く心を引かれる。
「あしひきの八つ
㋒すばらしい。みごとである。
「―・しくせられたりとて、見あさみけるとなん」〈著聞集・一七〉
4
㋐しゃくにさわるさま。悔しい。
「物も覚えぬ腐り女に、―・しう言はれたる」〈宇治拾遺・七〉
㋑我慢できないほど恐ろしい。つらい。
「先立つだにも―・しきぞかし」〈平家・三〉
㋒ひどく貧しい。
「釜の下へたく物さへあらず。さても―・しき年の暮れや」〈浮・胸算用・三〉
[派生]かなしがる[動ラ五]かなしげ[形動]かなしさ[名]かなしみ[名]
[補説]古くは、いとしい、かわいい、すばらしい、嘆かわしい、心が痛むなど、物事に感じて切に心の動くさまに広く使われたが、近代では、主に心の痛む意に用いられるようになった。
[類語](1)(2)びんびん・