(読み)シナ

  • ▽品
  • ひん
  • ひん・す
  • ひん・する
  • ぴん
  • ほん
  • ぼん
  • ぽん
  • 品/▽科/▽階
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

(品)何かに使用する、形のあるもの。品物。「見舞いの―」「結構なお―」
(品)商品。「良い―を安く売る」「―が豊富な店」「―ぞろえ」
物の品質。「―が落ちる」
材料や品質の良し悪しによって分けた種類。等級。「―分け」
(科)ちょっとした媚(こび)を含んだ身ぶりやしぐさ。特に、女が男に見せるようす・態度についていう。「―をする」
地位。身分。家柄。
「人の―高く生まれぬれば」〈・帚木〉
人の品格。人柄。品位。
「さぶらふ中に―心すぐれたる限りを選(え)りて」〈・若菜上〉
きざはし。階段。
「御階(みはし)の中の―のほどに居給ひぬ」〈・若菜上〉
物事の事情、立場。
「徳様も死なねばならぬ―なるが」〈浄・曽根崎
[名]人や物にそなわっている、好ましい品格・品質。「がよい」「がない」
[接尾]助数詞。料理などの品数を数えるのに用いる。上に来る語によっては「ぴん」となる。「二注文する」
[音]ヒン(漢) ホン(呉) [訓]しな
学習漢字]3年
〈ヒン〉
いろいろな物。しなもの。「品質品種品目遺品佳品金品景品作品出品小品商品食品新品製品絶品珍品廃品備品部品物品薬品良品
物や人の質によって分けた等級。「品位品格気品下品上品人品
等級をつける。「品評
〈ホン〉
等級。「九品(くほん)下品(げぼん)上品(じょうぼん)
仏典の中の編や章。「普門品(ふもんぼん)
昔、親王・内親王に賜った位階。「品位
〈しな(じな)〉「品数品品品物粗品(そしな)手品
[名のり]かず・かつ・ただ・のり・ひで
[名]
古代の中国で、官人に与えられていた位階。
日本で、親王内親王に与えられた位階。一品から四品まであり、無位の者は無品(むほん)とよばれた。品位(ほんい)。
日本で、位階の異称。
[接尾]上に来る語によっては「ぼん」「ぽん」となる。
仏教で、極楽往生する者の能力や性質などを等級に分ける語。上中下に分け、さらに、それぞれを上中下に分ける。→九品(くほん)
仏典の中の編や章に当たるもの。「方便
[接尾]ひん(品)」に同じ。「一料理」
ひん
[接尾]ほん(品)」に同じ。「三成就」
[接尾]ほん(品)」に同じ。「法華経二十八

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙
① 種類。品種。しな。
② 人や物事にそなわっている品格や品質。しな。
(イ) 品位。品格。風格。
※雑俳・柳多留‐一一(1776)「ひんの能いばばあ扇子の芝でなき」
(ロ) 品質。
※交隣須知(18C中か)二「帛 ヲリモノノ ヒンカ コノゴロハ ヨフゴザラン」
[2] 〘接尾〙 料理などの品数を数えるのに用いる。上にくる語によって「ぴん」となる。
※放浪時代(1928)〈龍胆寺雄〉五「料理が二三品(ピン)運ばれて」
〘他サ変〙 ひん・す 〘他サ変〙 品質や優劣などについて批評する。
※良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉前「彼を品(ヒン)し此を評して」
〘接尾〙
[一] 位階を示す語。
① 古代の中国で、官人に与えられていた位階。早く、春秋時代から行なわれていたが、制度として確立したのは北魏の文帝の頃、陳群が九品官人之法を定めたのに始まる。
※今昔(1120頃か)九「九品以上の官の者」 〔国語‐周語中〕
② 日本で、親王・内親王に与えられる位階。一品(いっぽん)から四品(しほん)まであり、無位の者は無品(むほん)と呼ばれた。品位(ほんい)
※令義解(718)衣服「一品。礼服冠。〈四品以上。毎品各有別制〉」
③ 日本で、位階の別称。もともと「位(い)」というべきものを唐風にならって称えたもの。
※本朝文粋(1060頃)六・為小野道風申山城守近江権介状〈菅原文時〉「自当寮頭、登四品之栄爵
[二] 等級、種類、部類などを示す語。
① 仏教で、極楽往生する者の能力や性質を分けたもの。上中下に分け、さらに各々を上中下に九つに分ける。
② 一般に能力、性質などを上中下に分けた等級。
③ 身分。階級。→侍品(さぶらいほん)
[三] 仏典の中の、章節に当たるもの。一編・一章をいう。章。部。
※霊異記(810‐824)上「乞者来たり。法華経品を読みて物を乞ふ」
〘他サ変〙 ⇒ひんする(品)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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