哨吶(読み)チャルメラ

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百科事典マイペディア 「哨吶」の意味・わかりやすい解説

哨吶【さない】

中国のオーボエ属管楽器。中国語ではスオナーソーナーとも。中央アジア起源。渡来した当初(16世紀初めころ)は軍楽に,後には劇音楽や民謡民俗舞踊に,また笛子(ディーズ)や(ション)などの楽器との合奏または独奏で,そして冠婚葬祭にも用いられる。管の下端には銅または真鍮製の朝顔がついている。→スルナイ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の哨吶の言及

【スルナイ】より

…オーボエ属の気鳴楽器の一種。西アジアを中心に西は北アフリカ,ヨーロッパ地中海域,東はインド,東南アジア,中国と広く分布する。ダブル・リードで音を発する木製の管楽器で円錐状の管孔をもち,基本的には大部分のものが前面7孔,裏面1孔という同一の構造をもっているが,各文化圏により名称や大きさ,材質などに微妙な違いが見られる。ペルシア語の呼称は〈祭sūrの笛nāy〉の意で,トルコのズルナzurna,北インドのシャーナーイshahnāi,インドネシアのスルナイserunai等のようにペルシア語に由来した呼称が行われている一方,チベットのギャリンrgyaling,タイのピーpīなどのようにペルシア語からは遠ざかっているものもある。…

※「哨吶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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