呵責(読み)カシャク

デジタル大辞泉 「呵責」の意味・読み・例文・類語

か‐しゃく【×呵▽責/×呵×嘖】

[名](スル)厳しくとがめてしかること。責めさいなむこと。かせき。「良心の―に苦しむ」
「自分はなぐさまれる犠牲いけにえ、お客は―する鬼ときめました」〈倉田・出家とその弟子〉
[類語]問責・面責・責める・疚やましい・後ろめたい・後ろ暗い・名折れ・面つら汚し・赤恥・羞恥・生き恥・死に恥・恥さらし・恥・恥ずかしい・面目ない・極きまり悪い・不名誉・不面目・肩身が狭い・合わせる顔がない・身の置き所が無い・穴があったら入りたい・面目次第も無い・汗顔・汗顔の至り・冷汗三斗・冷や汗もの・忸怩じくじ・顔向けが出来ない・顔が合わせられない・顔が潰れる・ばつが悪い・どの面下げて・恥じ入る・形かた無し・小恥ずかしい・気恥ずかしい・うら恥ずかしい・面おもはゆい・照れ臭い・恥をかく・身の縮む思い・申し訳ない・すまない・心苦しい・気の毒・気が咎とがめる・負い目・自責・面目丸潰れ・面目を失う・泥を塗る・名を折る・名を汚す・消え入る・間が悪い・くすぐったい・こそばゆい・尻こそばゆい・まばゆい・顔負け・寝覚めが悪い・引け目・劣等感・コンプレックス・身に覚えがある・叩けば埃ほこりが出る・胡散うさん臭い・訳有り・黒歴史・脛すねに疵きず持つ・秘め事・針の筵むしろ・罪悪感・痛心・十字架を背負う・慙愧ざんき・臍ほぞを噬かむ・悔悟・悔悛かいしゅん・懺悔ざんげ・痛恨

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精選版 日本国語大辞典 「呵責」の意味・読み・例文・類語

か‐しゃく【呵責・呵嘖】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① しかり責めること。責めさいなむこと。
    1. [初出の実例]「呵二嘖生死一」(出典:仏足石歌(753頃))
    2. 「彼の聖人、嗔恚(しんい)を以て弟子童子を呵嘖し罵詈(めり)す」(出典:今昔物語集(1120頃か)一三)
    3. [その他の文献]〔魏志‐高貴卿公伝〕
  3. ② 仏語。罪を犯した僧尼に加える七種の治罪法の一つ。衆の面前で呵責して三五種の権利を取りあげるもの。〔行事鈔‐上・二〕

呵責の補助注記

( 1 )もとは仏教語で、人前で責める罰法が転じて一般的に責めさいなむ意になったもの。用字には「呵嘖」「苛責」「訶責」などさまざまなものがあったが、カシャクはその呉音よみ。
( 2 )「仏足石歌」「今昔」はこの辞典では呉音よみとしてこの項に載せたが、カシャクの確例は「文明本節用集」(室町中期)が初出であり、それ以前の「色葉字類抄」などの古辞書類は多く日本漢音と見られるカセキを載せる。キリシタン資料にはカシャクのみで、室町末ころよりカシャクが主流になった。


か‐せき【呵責・呵嘖】

  1. 〘 名詞 〙 =かしゃく(呵責)〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「閻魔法王のかせきのことばを聞」(出典:曾我物語(南北朝頃)一一)

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普及版 字通 「呵責」の読み・字形・画数・意味

【呵責】かせき

きびしくる。〔三国志、魏、高貴郷公髦伝〕(髦)性暴、日にに(ますます)甚だし。吾(われ)(皇太后)數(しばしば)呵責す。にに忿恚(ふんい)す。

字通「呵」の項目を見る。

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