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四恩 しおん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

四恩
しおん

仏教用語。を受けていると考えられるものを4種に分類したもの。分類の方法もいくつかに分れる。 (1) 『心地観経』の説 (父母の恩,国王の恩,衆生の恩,三宝の恩) 。 (2) 『釈氏要覧』の説 (国王の恩,父母の恩,師友の恩,施主の恩) 。 (3) 『平家物語』の説 (天地の恩,国王の恩,父母の恩,衆生の恩) 。

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デジタル大辞泉の解説

し‐おん【四恩】

仏語。人がこの世で受ける4種の恩。「心地観経」では、父母・衆生(しゅじょう)・国王・三宝の恩。

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世界大百科事典 第2版の解説

しおん【四恩 sì ēn】

仏教の用語。その数えかたはかならずしも一致しない。中国,宋の道誠の《釈氏要覧》では,父母の恩,師長(先生と年長者)の恩,国王の恩,施主の恩を見出しとしてかかげるが,そこにも引証されている唐の般若(はんにや)訳《心地観経(しんじかんきよう)》では,父母の恩,衆生の恩,国王の恩,三宝の恩を数え,一切の衆生はすべて四恩をになった存在であると説き,四恩に報いるべきことが強調されている。【吉川 忠夫】

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大辞林 第三版の解説

しおん【四恩】

〘仏〙 人がこの世で受ける4種の恩。「心地観経」では国王・父母・衆生しゆじよう・三宝の恩。 → 二恩

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世界大百科事典内の四恩の言及

【恩】より

…インドの仏教は縁起(相互依存)の思想によって人間の横の結びつきを重視したのにたいし,中国の儒教は忠孝を説く五倫五常(精神的秩序)の思想によって人間の縦の関係に注目したが,この考え方の違いが恩の観念にも反映した。仏教ではインド以来〈四恩〉が説かれたが,それは《正法念処経》では母,父,如来,説法の師の恩とされ,《大乗本生心地観経》では父母,衆生,国王,三宝の恩とされている。このうち父母と国王の恩を強調する《心地観経》の思想は中国や日本で重視され,封建道徳と結びつけられた。…

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