四科(読み)シカ

精選版 日本国語大辞典 「四科」の意味・読み・例文・類語

し‐か‥クヮ【四科】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「論語‐先進」に「徳行、顔淵・閔子騫冉伯牛仲弓、言語、宰我・子貢、政事、冉有・季路、文学、子游・子夏」とあるのによる ) 儒家においてもっとも重んぜられた四つの才能。徳行・言語・政事・文学の総称
    1. [初出の実例]「四科英賢、爰馳天之説」(出典:本朝文粋(1060頃)三・論運命〈大江朝綱〉)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐鄭玄伝〕
  3. 仏語。戒律にそなわる四つのもの。戒法戒体戒行戒相をいう。〔八宗綱要(1268)〕

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普及版 字通 「四科」の読み・字形・画数・意味

【四科】しか(くわ)

孔門の四科。〔論語、先進〕行には顏淵・閔子騫(びんしけん)・伯牛・仲弓、言語には宰我・子貢、事には・季路、學には子游・子夏。

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世界大百科事典(旧版)内の四科の言及

【四科十哲】より

…文学(学問)には子游,子夏〉と見える。徳行,言語,政事,文学の四つのカテゴリーは孔門の四科と呼ばれ,後世,人間の才能の表現のうち,最も重要なものとされる。また列挙された10人を孔門の十哲と呼ぶ。…

※「四科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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