国民教育(読み)コクミンキョウイク

デジタル大辞泉 「国民教育」の意味・読み・例文・類語

こくみん‐きょういく〔‐ケウイク〕【国民教育】

国家が、その維持発展のために、国民に対して必要な資質能力育成を目ざして行う教育近代国家成立に伴って生まれた概念
国民としての立場から、その自覚を高めるための教育。

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精選版 日本国語大辞典 「国民教育」の意味・読み・例文・類語

こくみん‐きょういく‥ケウイク【国民教育】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 国家が教育に規制を加え、一定の能力をもつ国民を育てることを期して行なわれる教育。近代国家の成立とともに生まれる。
    1. [初出の実例]「児童身体の発達に留意して道徳教育及国民教育の其礎並其の生活に」(出典:小学校令(明治三三年)(1900)一条)
  3. 国家が施策する体制の教育に対し、国民のため、国民が行なう教育。民主主義主権在民理念普及とともに生まれる。

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世界大百科事典(旧版)内の国民教育の言及

【国民】より

…とくに外圧に対抗する必要などから,急速に近代国家への移行を図らなければならないときには,何らかの方策によって上から国民を形成することも試みられた。その最も典型的な方策は国民教育である。また国史,国歌,国旗,英雄,神話などの国民的シンボルを操作することによって,国民的自覚を高めることもしばしば試みられる。…

※「国民教育」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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