バリア(英語表記)Ballia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バリア」の意味・わかりやすい解説

バリア
barriers

原子力利用で出た高レベル放射性廃棄物の地層処分において,ガラス固化した廃棄体を人間の生活する環境から隔離するために使われる障壁ガラス固化体炭素鋼チタン銅合金などの金属製容器で包まれ,さらに止水性が高く化学的緩衝性に優れるベントナイトのような粘土鉱物で覆われることが想定され,これらを人工バリア,または工学バリアと称する。人工バリアの外側に広がる地層は天然バリアと呼ぶ。ガラス固化体を人工バリアに含めることもある。これらのバリアは,人間が廃棄物に直接接触することを長期にわたり防ぐとともに,たとえ地下水中に放射性物質が放出されても,バリアが備える吸着性能により人間生活圏への到達を遅延させることが期待される。原子力施設の安全設計で基本となる多重防護の考え方にのっとっている。

バリア
Ballia

インド北部,ウッタルプラデーシュ州東端部の町。ワーラーナシ北東約 124km,ガンジス川北岸に位置。ガンジス川河床の変遷に伴って集落は移動し,現在の中心部1900年に形成された。商業中心地で,搾油製粉綿織物などの小規模工場がある。人口8万 4758 (1991) 。

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