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塩化ニトロシル えんかニトロシルnitrosyl chloride

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩化ニトロシル
えんかニトロシル
nitrosyl chloride

化学式 NOCl 。非爆発性で,腐食性の強い黄赤色の気体融点-61.5℃,沸点-5.5℃。水により分解し,塩化水素亜硝酸となる。王水橙色はこの化合物による。多くの有機物と反応し,塩素化,ニトロ化,酸化を行う。眼,皮膚,粘膜を強く刺激し,吸入すると肺浮腫を起す。このほかに,二塩化ニトロシル NOCl2 ,三塩化ニトロシル NOCl3 などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

えんかニトロシル【塩化ニトロシル nitrosyl chloride】

化学式NOCl。図に示すような折れ線型構造をなす。一酸化窒素NOと塩素Cl2を活性アルミナ触媒上で40~50℃で直接反応させ,ドライアイス‐アセトン浴で冷却したトラップ中に導いて凝縮させる。 2NO+Cl2―→2NOCl塩化カリウムKClと二酸化窒素NO2を減圧下で反応させても得られる。 KCl+2NO2―→KNO3+NOCl王水中に存在し,貴金属溶解を触媒する。常温で淡黄色の気体。沸点5.5℃,融点-64.5℃。

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