塩瀬まんじゅう(読み)しおぜまんじゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩瀬まんじゅう」の意味・わかりやすい解説

塩瀬まんじゅう
しおぜまんじゅう

南北朝時代の1350年(正平5・観応1)に中国から渡来した林浄因が、初めて製作した薯蕷(じょよ)まんじゅう浄因一族が林氏塩瀬を名のったところから、塩瀬まんじゅうとよばれた。上生菓子の一種で、皮にはキクイモをすり下ろして上新粉、そば粉と混ぜ、これらの量と等量の上白糖をあわせて皮をつくり、淡泊なアズキ漉し餡(こしあん)を包んで蒸し上げる。その風味はことのほか優れ、室町時代から酒(さか)まんじゅうの虎屋(とらや)とともにまんじゅうの双璧(そうへき)とうたわれてきた。『守貞漫稿(もりさだまんこう)』には、「今世江戸霊岸島に塩瀬山城大掾(だいじょう)藤原忠次というあり。林氏塩瀬云々(うんぬん)と暖簾(のれん)に記せり」と記されているが、塩瀬まんじゅうは江戸のほか、奈良(奈良まんじゅう)、京都、仙台でも繁盛をみた。

[沢 史生

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