外山滋比古(読み)トヤマシゲヒコ

デジタル大辞泉 「外山滋比古」の意味・読み・例文・類語

とやま‐しげひこ【外山滋比古】

[1923~2020]英文学者・評論家愛知の生まれ。専門の英文学ほか、日本語論など幅広い分野で活躍著書思考整理学」はロングセラーとなった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外山滋比古」の意味・わかりやすい解説

外山滋比古
とやましげひこ

[生]1923.11.3. 愛知,寺津
[没]2020.7.30. 東京
英文学者,言語学者,評論家,エッセイスト。専門の英文学にとどまらず,言語学,修辞学,教育論,意味論,ジャーナリズム論など,広範な研究分野で数多くの著作を残し,なかでも『思考の整理学』(1983。1986文庫化)は時代をこえた超ロングセラーとなった。1947年東京文理科大学(のちの東京教育大学,筑波大学)文学部英文学科を卒業。1951~63年雑誌『英語青年』の編集長。1956年東京教育大学助教授,1968年お茶の水女子大学就任。1989~99年昭和女子大学教鞭をとる。評論やエッセーは中学校,高等学校,大学の国語・現代文の教科書や入試問題に数多く取り上げられた。2016年,『思考の整理学』の文庫化後の売り上げ部数が 30年目にして 200万部を突破した。このほかのおもな著作に『修辞的残像』(1961),『省略の文学』(1973),『日本語の論理』(1973),『エディターシップ』(1975),『知的創造のヒント』(1977),『外山滋比古著作集』(全8巻。2002~03)などがある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「外山滋比古」の解説

外山滋比古 とやま-しげひこ

1923- 昭和後期-平成時代の英文学者。
大正12年11月3日生まれ。東京教育大助教授をへて,昭和43年お茶の水女子大教授,平成元年昭和女子大教授。はやくから「英語青年」編集長をつとめる。昭和39年「近代読者論」で音読から黙読への変化を論じ,読者論の領域開拓。愛知県出身。東京文理大卒。著作はほかに「修辞的残像」「日本語の論理」「忘却の力」など。

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