外間村(読み)ふかまむら

日本歴史地名大系 「外間村」の解説

外間村
ふかまむら

[現在地名]東風平外間ほかま

那覇湊に注ぐ国場こくば川支流の長堂ながどー川流域、宜寿次ぎつし村の南に位置する。絵図郷村帳にみえる真和志まーじ間切今帰仁なちじん村にあたると考えられる。「琉球国由来記」では東風平くちんだ間切に村名がみえ、拝所に中村渠之殿(ナカンダカリノ殿)・アザナ之殿・外間之殿があり、宜寿次ノロが祭祀を行った。真和志間切からの編入と村名改称の時期は不詳。


外間村
ふかまむら

[現在地名]知念久高くだか

久高くだか島にある村で、集落は島の南西部に立地する。もとは一島で一村であったが、集落内の道をもって二分、東部を外間村、西部を久高くだか村としたという。久高島の根屋(草分)の一つ外間家があり(遺老説伝)、一三世紀前半の西威王が生れたところと伝える。「おもろさうし」巻二二の三一に「ほかま」とあり、聞得大君の久高島行幸のとき「久高外間御殿」での規式で謡われるオモロであるという。絵図郷村帳に付記される乾隆帳(乾隆二年簿か)知念ちにん間切内の新村として外間村と記される。里積記に久高・外間二ヵ村とあり、諸村位定では畠下。「琉球国由来記」に知念間切役人として外間掟とある。


外間村
ふかまむら

[現在地名]佐敷屋比久やびく 外間原ほかまばる外間之前原ほかまのめーばる

屋比久やびく村の東に位置する。絵図郷村帳に付記される乾隆帳(乾隆二年簿か)佐敷さしち間切内の新村として外間村と記される。里積記の諸村位定では田中・畠中。「琉球国由来記」に外間ノロの崇所としてカミヂャナノ嶽(神名ナカモリツカサノ御イベ)があり、年中祭祀としてこの嶽と外間巫火神では年浴、麦初種子・ミヤタネ、三月・八月の四度御物参の祈願および麦稲穂祭、真謝之殿では稲二祭が行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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