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大国主義 たいこくしゅぎgreat-power chauvinism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大国主義
たいこくしゅぎ
great-power chauvinism

国力の大きさに依拠して,その意思を対外的に押し通そうとする大国の行動様式。広い意味では国際関係一般に,狭い意味ではソ連圏諸国の関係において使われてきた。ソ連圏諸国では,プロレタリア国際主義と国家間の平等がたてまえとして信じられていただけに,この用語が多用された。 1961年以降ソ連から非難されたアルバニアは,ソ連に対し大国主義の批判を繰返したのがその例である。さらに,中国は 72年2月の「米中共同声明」以来,「覇権主義」という言葉で超大国ソ連の大国主義的外交を非難した。冷戦後の世界では多発する民族紛争との関連で,他の民族の行動を非難する際の言葉として用いられるようになった。ユーゴスラビアの解体過程でクロアチアスロベニアがセルビアの行動を大セルビア主義として非難したのはその一例である。共産主義国家間で同様に使われた非難の用語に社会帝国主義という表現がある。

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デジタル大辞泉の解説

たいこく‐しゅぎ【大国主義】

国際関係において、経済力軍事力に勝っている国がその力を背景として小国に対してとる高圧的な態度

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大辞林 第三版の解説

たいこくしゅぎ【大国主義】

国際関係において、大国が自国の強大な力を背景に、小国に対して強圧的・独善的な態度をとること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大国主義
たいこくしゅぎ

軍事力・経済力などが強大な大国が、他国や他民族に対して支配的立場にたち、自国の立場や主張を押し付けること。16世紀から形成された国際社会は、大国による植民地支配、他民族抑圧のうえに成り立っており、大国が支配的地位についていた。したがって、大国主義は、国際関係において普遍的であった。ほとんどの植民地が独立を達成した後も、アメリカなど資本主義大国は、他国に対して支配的・抑圧的行動をとっていた。一方、民族間の平等を主張する社会主義の国、旧ソ連や中国も、他国の共産党や社会主義国などに対して大国主義的干渉を行う例がしばしばみられた。ソ連崩壊後、唯一の大国となったアメリカは、国際社会で支配的な地位にたとうとしている。このため、現在でも、大国主義が国際関係のなかで根強く残っている。これに対して、非同盟運動は、大国主義を排し、すべての国が平等の立場にたって国際問題の決定に参画する新国際秩序の樹立を目ざしている。[土生長穂]

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