中国,明代の全国地誌。90巻。吏部尚書・翰林学士李賢の奉勅撰。本書に先行して,景泰帝が陳循等につくらせた《寰宇(かんう)通志》119巻(1456年(景泰7)刊)があり,その後1458年(天順2)に天順帝は李賢に命じてこれを重修させ,61年に成ったので《大明一統志》の名を賜った。その書名,体裁など《元一統志》に倣っている。巻頭序文に次いで図が配置され,本文は京師,南京,中都より十三布政司,そして朝貢国の順でその地誌が記述されるが,その記事は往々誤りをふくみ,必ずしも正確とはいえない。しかし,明代中ごろまでの地方の状況を知る資料が少ないため,重要な地理的資料とされている。前述の天順刊本がもっとも良いテキストとされ,このほか弘治18年(1505)刊本,嘉靖38年(1559)刊本などがあり,さらに明末・清初に万寿堂刊本が流布した。なお天順刊本が朝鮮で,弘治刊本が日本で翻刻されたものもある。
→一統志
執筆者:船越 昭生
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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