大腿四頭筋(読み)ダイタイシトウキン

デジタル大辞泉 「大腿四頭筋」の意味・読み・例文・類語

だいたい‐しとうきん【大×腿四頭筋】

大腿前面にある最も大きい伸筋大腿直筋外側広筋内側広筋中間広筋四つの筋群に分かれ、下腿を伸ばし、股関節こかんせつを曲げる働きをする。

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精選版 日本国語大辞典 「大腿四頭筋」の意味・読み・例文・類語

だいたい‐しとうきん【大腿四頭筋】

  1. 〘 名詞 〙 大腿の前面にある強大な筋肉。大腿直筋・外側広筋(腓側広筋)・中間広筋・内側広筋(脛側広筋)の四頭筋からなり、歩行や直立に重要な働きをする。

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百科事典マイペディア 「大腿四頭筋」の意味・わかりやすい解説

大腿四頭筋【だいたいしとうきん】

大腿の前面にある強大な筋。起始は腸骨から起こる大腿直筋,大腿骨から起こる内側広筋,中間広筋,外側広筋の4頭で,合して強い腱(けん)となり,膝蓋(しつがい)骨を経て脛(けい)骨上端の前面に付く。膝(ひざ)をのばし,腿(もも)をあげる働きがある。なお膝を曲げる働きをするのは,大腿の後面にある大腿二頭筋で,座骨から起こる長頭と,大腿骨から起こる短頭からなり,腓(ひ)骨の上端に付く。この筋肉が変性壊死(えし),瘢痕(はんこん)化して伸びなくなる病気を大腿四頭筋短縮症といい,乳幼児期の大腿直筋部への筋肉内注射によって起こることが多い。
→関連項目膝蓋腱反射

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大腿四頭筋」の意味・わかりやすい解説

大腿四頭筋
だいたいしとうきん
quadriceps muscle of the thigh

腸骨から起る大腿直筋,大腿骨から起る外側広筋,中間広筋,内側広筋の4頭から成る強力な筋肉で,膝蓋骨を介して脛骨粗面に付着している。膝関節の伸展作用をもつが,大腿直筋は同時に股関節の屈曲作用ももっている。直立不動姿勢をとったとき,この筋肉が膝の上方に浮彫りにされてくる。

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世界大百科事典(旧版)内の大腿四頭筋の言及

【足∥肢】より

…関節の運動は,(1)軸のまわり(これが歩行のときに起こる運動),(2)前後軸のまわり(足の裏を内側に向けたり外側に向けたりする),(3)下腿の長軸のまわりにも少しは動く。
[足の筋肉]
 下肢の筋肉は大腿の前面に伸筋として縫工筋と大腿四頭筋がある。大腿四頭筋は,大腿直筋,内側広筋,外側広筋,中間広筋の4頭からなる強大な筋で,ひざを伸ばす筋であるから,直立にも歩行にも必要で,階段を上るときなど,この筋が収縮して固くなるのを手に触れることができる。…

【筋肉】より

…腎臓や虫垂などの疾患に際しては,この筋肉の運動は患部を刺激して痛みを伴う。
[大腿四頭筋]
 大腿部の前面にある大きな筋肉で,その起始は文字どおり4頭に分かれていて,それらを大腿直筋,内側広筋,外側広筋,中間広筋という。この4筋は膝関節の上方で合一して一つのまとまった筋肉となり,その強い停止腱は,膝関節の前を下行して脛骨前面の上端部(脛骨粗面)につく。…

※「大腿四頭筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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