大船神社(読み)おおふねじんじや

日本歴史地名大系 「大船神社」の解説

大船神社
おおふねじんじや

[現在地名]八百津町八百津

八百津の本郷にあり、細目ほそめ村全体の氏神である。祭神は大山祇命・鹿屋野比売命。「延喜式」神名帳の「大山オホヤマノ神社」に比定される。当社に蔵される大船大権現由来記によると、大同元年(八〇六)細目村北の高山に祀られた大山おおやま神社が当社であるという。天慶年中(九三八―九四七)権現ごんげん山中腹におよそ五尋ほどの檜の大木があった。黒瀬くろせの渡船を作るため伐ろうとしたところ、白鳥が南の枝に止まり悲しそうに鳴いた。


大船神社
おおぶねじんじや

[現在地名]上矢作町 高井戸

大船山(一一五九メートル)の山頂近くにあり、祭神は伊弉冊神・罔象女神・宇迦魂神・気比大神・高野大神・須我大神。里伝によれば、天平神護年間(七六五―六七)良弁の勧請で、天長年間(八二四―三四)小野篁が東山道鎮撫使として当所を通り、本堂および宝塔を建て、かみ村にて一〇〇戸を勅付した。延喜三年(九〇三)山城醍醐寺の聖宝が密法灌修し、初めて大船寺と命名、勅賜額を掲げ弟子宥賢に社務をとらせた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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