大覚(読み)だいかく

精選版 日本国語大辞典 「大覚」の意味・読み・例文・類語

だい‐かく【大覚】

〘名〙
仏語正覚(しょうがく)を得た人。仏。如来
性霊集‐六(835頃)天長皇帝於大極殿屈百僧雩願文「無帰之大帰、唯在覚中之大覚」
※米沢本沙石集(1283)七「其寺の長老大覚(ダヒカク)の連和尚此僧を耻しめて云く」 〔翻梵語‐一〕
② 仏語。仏のさとりを得ること。さとりをひらくこと。
※三教指帰(797頃)下「薩埵称大覚之尊」 〔諸経要集‐一六〕
③ (━する) 一般に、わかること。理解すること。
日本風景論(1894)〈志賀重昂〉四「山の形体完美なるを大覚し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「大覚」の意味・読み・例文・類語

だい‐かく【大覚】

仏語。
悟りを開くこと。大きな悟り。大悟
悟りを得た人。仏。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「大覚」の読み・字形・画数・意味

【大覚】たいかく

大悟。〔荘子斉物論〕覺(さ)めて而る後に、其のなることを知るなり。且つ大覺りて、而る後、此れ其の大なることを知るなり。

字通「大」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大覚」の解説

大覚 だいがく

1297-1364 鎌倉-南北朝時代の僧。
永仁(えいにん)5年生まれ。日蓮(にちれん)宗。京都妙顕寺の日像に師事して同寺をつぐ。中国地方に布教,備前法華(ほっけ)の地盤をきずく。延文3=正平(しょうへい)13年(1358)雨ごいの効験により,後光厳天皇から大僧正に任じられ,日蓮に大菩薩(だいぼさつ)号,日朗・日像に菩薩号があたえられた。貞治(じょうじ)3=正平19年4月3日死去。68歳。法名は妙実

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android