大陽日酸(読み)たいようにっさん

共同通信ニュース用語解説 「大陽日酸」の解説

大陽日酸

1910年創業の産業ガス世界5位のメーカー本社は東京都品川区。2014年に三菱ケミカルホールディングス子会社になった。鉄鋼や自動車メーカーなどにガスを供給している。「サーモス」のブランドで魔法瓶事業も手掛ける。18年3月期の連結売上高は6462億円、純利益は489億円。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大陽日酸」の意味・わかりやすい解説

大陽日酸
たいようにっさん

産業ガス業界大手の化学会社。2004年に酸素業界大手の日本酸素,工業ガス大手の大陽東洋酸素が合併し設立。事業内容は,産業ガス,医療関連・安定同位体 SI,エレクトロニクス関連,プラントエンジニアリング液化石油ガス LPG,水素エネルギー関連。日本酸素は,1910年日本酸素合資会社として発足,酸素製造を日本で最初に行なった。1918年株式会社に改組。空気分離装置などの関連機器の製造を手がけ,1937年に日本理化工業に社名変更。1945年日本アセチレン工業の一部を吸収し,溶解アセチレンの製造を開始。1955年機械製作部門を日本理化工業として分離し,社名を日本酸素に復す。1964年日本理化工業を吸収。1998年には工業ガス 2位の大同ほくさん(2000年エア・ウォーターに改称)と全事業分野での業務提携を結んだ。大陽東洋酸素は三菱化学系の会社で,酸素と LPGを主力としていた。1946年大陽酸素として設立。半導体用特殊ガスの開発に力を注ぎ,機器とともに事業の骨格を形成する。1995年東洋酸素を吸収合併し,社名を大陽東洋酸素に変更した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015 「大陽日酸」の解説

大陽日酸

正式社名「大陽日酸株式会社」。英文社名「TAIYO NIPPON SANSO CORPORATION」。化学工業。明治43年(1910)前身の「日本酸素合資会社」設立。大正7年(1918)株式会社化。平成16年(2004)「大陽東洋酸素株式会社」と合併し現在の社名に変更。本社は東京都品川区小山。工業用ガス最大手。酸素・窒素アルゴンなどを製造。半導体製造装置も手がける。東京証券取引所第1部上場。証券コード4091。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android