天王寺方(読み)てんのうじかた

世界大百科事典 第2版の解説

てんのうじかた【天王寺方】

雅楽用語。雅楽演奏専門家(楽人,伶人,楽師などと称す)の出身系統を示す名称。大阪四天王寺所属の楽人を指す。雅楽宮廷を中心とする伝承と,諸大寺社に擁された独自の系統があり,宮廷には平安中期ころに楽所(がくそ)が組織され,楽人は世襲された。一方,四天王寺や奈良興福寺などの寺社で宗教行事に出仕する演奏者集団も世襲的に形成された。四天王寺の楽人天王寺方は聖徳太子の臣,河勝(はたのかわかつ)を遠祖とするとして太秦(うずまさ)または秦名乗り,薗(その),林(はやし),東儀(とうぎ),岡(おか)および安倍姓東儀の5家がある(古くはすべて太秦または秦などの姓を名乗った)。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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