天眼(読み)テンガン

デジタル大辞泉 「天眼」の意味・読み・例文・類語

てん‐がん【天眼】

てんげん(天眼)」に同じ。
中国に建設された電波望遠鏡ファストFAST)」の通称

てん‐げん【天眼】

仏語五眼ごげんの一。すべてを見通すことのできる眼。てんがん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天眼」の意味・読み・例文・類語

てん‐がん【天眼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. てんげん(天眼)日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「其儀天眼(てんガン)くらからず、神明加護をなすゆへにや」(出典信長記(1622)三)
    2. [その他の文献]〔徐陵‐双林寺伝大士碑〕
  3. 天子天皇の目。
    1. [初出の実例]「病死と偽り雲雀山麓に隠し置く条叡聞に達し、天眼(テンガン)をくらまするは二心に極りたり」(出典:浄瑠璃鶊山姫捨松(1740)四)

てん‐げん【天眼】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 五眼(ごげん)の一つ。遠近、昼夜など、一切の事象を見ることができる目。一切の諸色や衆生生死などを見通す目。禅定によって得られ、また天趣のものが得ているとされる。てんがん。
    1. [初出の実例]「行基大徳、天眼を放ち、女人の頭に猪の油を塗れるを視て、呵嘖する縁」(出典:日本霊異記(810‐824)中)
    2. [その他の文献]〔観無量寿経〕
  3. てんげんつう(天眼通)」の略。〔瓔珞本業経‐上〕

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