女童(読み)メラワ

デジタル大辞泉 「女童」の意味・読み・例文・類語

めらわ〔めらは〕【女童】

《「め(女)わらわ(童)」の音変化》女の子
「この隣なる―の」〈宇治拾遺・二〉

おんな‐わらわ〔をんなわらは〕【女童】

女の子。少女。めのわらわ。
「ありける―なむ此の歌を読める」〈土佐

じょ‐どう〔ヂヨ‐〕【女童】

女の子供童女

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精選版 日本国語大辞典 「女童」の意味・読み・例文・類語

おんな‐わらわべ をんなわらはべ【女童】

〘名〙
① 女の子。また、女の子たち。
蜻蛉(974頃)下「さはべにものつむをむなわらはべなどもあり」
② 女と子ども。また、女と子どもたち。
平治(1220頃か)上「女わらはべのあはててまよひ出でけるをも、信西が姿をかへてやにぐらんとて」
[補注]「おんなわらわ」の複数をいうことが多い。

おんな‐わらわ をんなわらは【女童】

〘名〙
① 女の子ども。特に、貴人または宮中に仕える童女をいうことがある。めのわらわ。
土左(935頃)承平五年一月一一日「ありけるをんなわらはなん、このうたをよめる」
② 女と童。女子供
[補注]複数を「おんなわらわべ」ということがある。

め‐わらわ ‥わらは【女童】

〘名〙 女の子。少女。めのわらわ。めらべ。めろうべ。めらわ。
※あらたま(1921)〈斎藤茂吉〉海浜守命「あかあかと照りてあそべる童男(をわらは)におのづからなる童女(メワラハ)も居り」

おんな‐わらべ をんな‥【女童】

談義本・教訓雑長持(1752)四「たまたま世間並に精霊棚かざりても、女わらべや、家頼(けらい)まかせのなげやり三方

じょ‐どう ヂョ‥【女童】

〘名〙 女の子ども。おんなわらべ。めのわらわ。
読本忠臣水滸伝(1799‐1801)後「女童(ヂョドウ)等はいづくより来り玉ふおんかたなるぞ」 〔漢書‐孝成許皇后伝〕

め‐らし【女童】

〘名〙 若い女。娘。
菅江真澄遊覧記(1784‐1809)追柯呂能通度「石川の橋のたもとにたつめらし、よめにとるべが名をなのれ」

めらわ めらは【女童】

〘名〙 「めわらわ(女童)」の変化した語。
※宇治拾遺(1221頃)二「隣なるめらはの、くそまりゐて侍るを」

め‐の‐わらわ ‥わらは【女童】

〘名〙 ⇒め(女)の童

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普及版 字通 「女童」の読み・字形・画数・意味

【女童】じよどう

童女。

字通「女」の項目を見る

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