(読み)ギ

デジタル大辞泉 「妓」の意味・読み・例文・類語

ぎ【妓】[漢字項目]

[音]ギ(呉)
芸者遊女。「妓楼芸妓娼妓しょうぎ美妓舞妓ぶぎ老妓
難読妓生キーサン・キーセン妓夫ぎゅう舞妓まいこ

ぎ【×妓】

酒席で、音曲歌舞などをもって客をもてなす女。芸妓。芸者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「妓」の意味・読み・例文・類語

ぎ【妓】

  1. 〘 名詞 〙 酒席で、音曲、歌舞などをもって客に応接する女性。あそびめ。うたいめ。遊女。芸妓。
    1. [初出の実例]「妓(ギ)俗事を談ずるより、よほど上なるものだ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)
    2. [その他の文献]〔晉書‐桓伊伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「妓」の読み・字形・画数・意味


7画

[字音] ギ・キ
[字訓] うたひめ・まいひめ・あそびめ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(支)(し)。に伎(き)・技(ぎ)の声がある。〔説文〕十二下に「人の小物なり」とあり、前条のにも同文の説解がある。〔段注〕に「小物とは、用物の瑣(させつ)なるを謂ふ」とするが、小技の意であろう。(き)字条八上に「頃(かたむ)くなり」とあって傾頭の意。いわゆる「かぶく」もので、よく舞うものをいう。中国の戦国期にはすでに城市が発達し、趙の都邯鄲には秦氏が多くの妓女を擁しており、漢武のときには楽府に入り、民間には妓楼も営まれた。

[訓義]
1. うたひめ、まいひめ、あそびめ。
2. 美しい女。
3. 婦人のもつ小物。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕妓 加保与女(かほよきをんな)、、弥毛止比止(みもとひと) 〔名義抄〕妓 カホヨキヲンナ・ミモトヒト 〔立〕妓 ヲウナ・ウルハシ

[語系]
妓・技・伎gieは同声。みな手足がしなやかに、よく歌舞する意がある。

[熟語]
妓生妓院・妓家妓楽妓館・妓女・妓人妓籍妓弟妓堂妓夫妓婦・妓楼
[下接語]
愛妓・艶妓・家妓・歌妓・官妓・宮妓・群妓・芸妓・故妓・散妓・女妓・倡妓・娼妓・声妓・賤妓・聴妓・妓・美妓・舞妓・妙妓・名妓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android