精選版 日本国語大辞典 「子飼」の意味・読み・例文・類語
こ‐がい‥がひ【子飼】
- 〘 名詞 〙
- ① 鳥やけものなどを子の時から飼い育てること。
- [初出の実例]「こころときめきするもの、雀の子がひ」(出典:枕草子(10C終)二九)
- ② 子どもの時から雇い入れて養い育てること。江戸時代には、一〇歳前後から奉公した商家の雇人や職人の弟子をいった。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「十のとしからこがひにて、豆腐取てこい八百屋へはしれ」(出典:浄瑠璃・心中重井筒(1707)中)
- ③ 途中からではなく、初歩の段階から大切に教育したり、面倒をみたりすること。また、そのようにして育て上げられた人。
- [初出の実例]「私は木本良作を子飼いの弟子のように考えていたから」(出典:海市(1968)〈福永武彦〉三)
- ④ 名古屋地方の花街で禿(かぶろ)のこと。