孵す(読み)カエス

デジタル大辞泉 「孵す」の意味・読み・例文・類語

かえ・す〔かへす〕【×孵す】

[動サ五(四)]《「返す」と同語源》卵を温めて、ひなにする。孵化ふかさせる。「ひなを―・す」
[可能]かえせる
[類語]産卵産み付ける抱卵かえ孵化ふか孵卵托卵生む生み落とす出産分娩お産安産難産初産ういざん初産しょざん初産はつざん産する身二つになる腹を痛める

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「孵す」の意味・読み・例文・類語

かえ・すかへす【孵】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 卵を、ひなや子にする。孵化させる。
    1. [初出の実例]「かひのうちに命こめたるかりのこは君がやどにてかへさざるらん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
  3. ( 比喩的に ) 考えなどをじゅうぶんにかためる。熟させる。
    1. [初出の実例]「同じ問題を孵(カヘ)しつつあるのではなからうか」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉須永の話)

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