安里八幡宮(読み)あさとはちまんぐう

日本歴史地名大系 「安里八幡宮」の解説

安里八幡宮
あさとはちまんぐう

[現在地名]那覇市安里

安里あさと三差路の北方崇元寺そうげんじ通から北へ入った丘陵地にあり、上り口説(ヌブイクドゥチ)に「行けば八幡、崇元寺」と謡われた。法人名は八幡宮。旧境内地に旧神宮寺の神徳じんとく寺が建つ。琉球八社の一で、第一尚氏尚徳王代の一四六六年に創建されたとの伝承がある。八社のうちほかの七社は熊野権現祭神とするが、当八幡宮だけが本宮応神天皇、相殿左に玉依姫、右に神功皇后を奉祀(八社縁起由来)。「琉球神道記」「琉球国由来記」「琉球国旧記」「球陽」などに八幡神の勧請由来がみえる。尚徳王が奇界きかい(現鹿児島県喜界島)征討に兵を率い、安里あさとう村にさしかかったとき、一羽の鳥が鳴きながら飛んでいくのが見えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「安里八幡宮」の解説

安里八幡宮

沖縄県那覇市安里(あさと)にある神社。1466年、第一尚氏尚徳王の時代の創建と伝わる。祭神は神功皇后、応神天皇、玉依姫命(たまよりひめのみこと)。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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