琉球神道記(読み)りゅうきゅうしんとうき

精選版 日本国語大辞典「琉球神道記」の解説

りゅうきゅうしんとうき リウキウシンタウキ【琉球神道記】

江戸前期の仏教・紀行書。五巻。浄土宗袋中良定。慶長八年(一六〇三)以後琉球に滞在したおりに、琉球王府の官人馬幸明の要請により執筆。同一三年完成し、慶安元年(一六四八)刊行。巻一~三は仏教の世界観や伝来に関する記事。巻四・五は琉球の神々の伝説や本土から渡来した神仏に関する記録を収載し、中世末期の琉球の宗教事情を窺う上で貴重。

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世界大百科事典 第2版「琉球神道記」の解説

りゅうきゅうしんとうき【琉球神道記】

1603年に渡球した浄土宗名越派の僧袋中が,琉球の黄冠馬幸明(儀間真常)の請いに応じて1605年に著したもの。5巻。《琉球神道記》と題するが,第1巻は三界のこと,第2巻はインド仏教,第3巻には中国諸代帝王のことを記す。第4巻に琉球の諸寺を本尊別に列挙するが諸寺の説明はなく,本尊の教義的説明である。第5巻は琉球の神仏習合寺院(おもに真言宗)をあげ,さらに日本の神祇信仰に言及する。同巻の〈キンマモン事〉に〈已下ハ正ク琉球国神道〉と記し以下,固有信仰,説話,風俗などが記されている。

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