宝国寺(読み)ほうこくじ

日本歴史地名大系 「宝国寺」の解説

宝国寺
ほうこくじ

[現在地名]宇治田原町南

田原たわら川の支流犬打いぬうち川東側にあり、浄土宗。泥山来迎院と号し、本尊阿弥陀如来。鎌倉時代末期に紀伊国に開基されたと伝え、その後山城国紀伊きい伏見馬掛ふしみうまがけ(現京都市伏見区)に移転。慶長年間(一五九六―一六一五)の初め切林きりばやし津山つやま(現宇治田原町)の山上に移されたが、のちに現在地に下山したという。


宝国寺
ほうこくじ

[現在地名]西枇杷島町小田井一丁目

庄内川の堤防のもとにある。亀岳山雲林院と号し、浄土宗西山派。本尊阿弥陀如来。創建年代は不詳であるが、もと天台・真言・三論・浄土四宗の兼学の旧地と伝え、本尊は薬師如来であったという。初め中小田井なかおたい(現名古屋市)にあったが、小田井城主織田敏定が長享二年(一四八八)下小田井に移して、玖園を中興開山にしたという。


宝国寺
ほうこくじ

[現在地名]大畑町大畑 本町

ほん町の北に位置し、東に正教しようきよう寺がある。義光山と号し、浄土宗。本尊は阿弥陀如来。寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」に「宝国寺 義光山田名部常念寺末寺、浄土宗」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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