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実肥 ミゴエ

世界大百科事典 第2版の解説

みごえ【実肥】

イネのもみの稔実をよくするために,出穂以後に追肥する肥料をいう。実肥には主として窒素肥料を用いる。昔は,出穂後のイネには養分の供給は必要でなく,むしろ窒素分が水田に残って吸収されると病虫害を受けやすくなり,でき遅れによる減収もあるため,実肥は有害無益とされていた。近年になって,多収性の品種を栽培するようになると,これらは出穂後も多量の窒素を吸収していることが明らかにされ,実肥の効果が認められる場合のあることも知られるようになった。

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大辞林 第三版の解説

みごえ【実肥】

開花結実に役立つリン酸肥料の称。
イネの結実をよくするため、出穂後に追肥する窒素肥料。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

実肥
みごえ

稲の実りをよくするために穂の出たあとで施す追肥のことで、葉の光合成能力を高め、米の主成分であるデンプンの合成を直接増やす効果がある。硫安、尿素などの速効性窒素肥料が大部分を占めるが、カリ(カリウム)なども施されることがある。地力の乏しい砂質や礫質(れきしつ)の水田、高収量の稲や九州、四国などの暖地の晩生種の稲でよく用いられるが、登熟期間の天候の良否が実肥の効果を大きく左右するので、むやみに施すと効果がみられないばかりか食味を低下させ病虫害の発生を招き、かえって減収することがあるので注意が必要である。[小山雄生]

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世界大百科事典内の実肥の言及

【追肥】より

…穂に着生するもみの数の増加,分げつの確保および止葉(とめば)の生長促進と稔実の向上などの効果が期待される。(3)実肥 出穂後に施用する追肥で,多収穫イネの栽培では広く用いられるようになった。もみの稔実向上の効果がある。…

※「実肥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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