日本歴史地名大系 「室津八幡宮」の解説 室津八幡宮むろつはちまんぐう 高知県:室戸市室津村室津八幡宮[現在地名]室戸市室津 下里市街地の北東方、山裾の小高い地に鎮座するが、これは近年の遷座で、それ以前は浮津の西町(うきつのにしまち)に鎮座した。祭神応神天皇。旧郷社。「南路志」によれば往古の社地は金剛頂(こんごうちよう)寺境のヤハタ古城、すなわち浮津城の西南麓にあったが、いつの頃か惟宗(室津)氏の出城であった八幡(やはた)城の西南麓へ移されたという。その地は江戸時代初めまで室津村分であったが、室津湊の開削により人家が移転した結果、浮津村分となった地とされる。「南路志」所引の棟札銘に「奉造立当社八幡宮上棟葺護持信心大願主惟宗兵衛允長氏 永正拾五戊寅十二月上二日」とあり、これが惟宗長氏による遷宮の折のものである可能性も高い。 室津八幡宮むろつはちまんぐう 山口県:豊浦郡豊浦町室津下村室津八幡宮[現在地名]豊浦町大字室津下 海原室津湾の西端に突き出した甲(こう)山の東南麓、室津湾を一望する地に鎮座する。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后。旧村社。響(ひびき)灘に面する室津は「和名抄」の郷名にも記されており、元寇の頃にも元の使者が上陸した地として早くから開けたと思われ、神社も古くから祀られていたと考えられるが史料はない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by