宮崎神社(読み)みやざきじんじや

日本歴史地名大系 「宮崎神社」の解説

宮崎神社
みやざきじんじや

[現在地名]吉田町相合

山部やまべ川の下流西側の東南に突出した丘陵先端に鎮座する。近世には宮崎八幡社とよばれ、相合あいおう山部・吉田三ヵ村の氏神として、祭事など一切を共同で執行した。

社伝によれば観応年間(一三五〇―五二)毛利元春が相模国宮崎より勧請したとあり、毛利氏の氏神として尊崇が厚く、「閥閲録」所収の毛利家家臣の起請文には相合八幡大菩薩と書かれているものもある。「国郡志下調書出帳」によれば、高師直が石州の佐和善四郎との合戦の時、毛利師親(元春)先陣を命じたが、「師親江の川の先陣たりし時に石一つ浮上りて師親の鐙にかかる、何心なく取捨けるに、終に三度に及ひぬれは偖は八幡宮の奇瑞なりとて、彼石を懐にしてなんなく江の川を一番に打渡」るとあり、このため師親がこの社を勧請し、霊石を本殿に納めたと記される。

宮崎神社
みやざきじんじや

[現在地名]福富町下竹仁 平渡山

下竹仁しもだけにの中ほど、沼田ぬた川北岸の丘陵南面に鎮座。明治四四年(一九一一)川西かわにしから現在地に移転。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后ほか六柱。旧村社。創立年代不詳。棟札に元亀二年(一五七一)四月二日、児玉元家・宗有が大檀那となって再建したとある。「豊田郡誌」には、かつて字川西に神田三町歩があったと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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