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 かお

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


かお

頭部の前面に位置し,消化器の発端である口を中心として,視覚,嗅覚,味覚,聴覚の諸感覚器が集中している部分。解剖学的には,顔面頭蓋,脳頭蓋に分けられる頭部のうち,顔面頭蓋にあたる部分で,咀嚼器を主体として,上記感覚器のほか,呼吸器の一つである鼻部から成り,さらに表面には表情筋が発達し,ひげ,眉毛がみられる。

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デジタル大辞泉の解説

かお〔かほ〕【顔】

[名]
頭部の前面。目・口・鼻などのある部分。つら。おもて。「毎朝を洗う」
かおかたち。かおだち。容貌(ようぼう)。「彫りの深い
表情。かおつき。「浮かぬ」「涼しいをする」
列座する予定の人。かおぶれ。成員。「常連がをそろえる」
社会に対する体面・名誉。「をつぶされる」「合わせるがない」
一定の社会・地域における知名度、勢力。「あの店では、なかなかのだ」
ある組織や集団を代表するもの。また、目立つ部分。「首相は日本のだ」
物の表面。姿。「月が山の端にをのぞかせる」
[接尾](多く「がお」の形で)動詞の連用形などに付いて、そのような表情、またはそのようなようすであることの意を表す。「心得」「したり」「人待ち」「得たり

がお〔がほ〕【顔】

かお(顔)」に同じ。「泣き」「したり

がん【顔】[漢字項目]

[音]ガン(漢) [訓]かお かんばせ
学習漢字]2年
〈ガン〉
かお。「顔色顔貌(がんぼう)顔面紅顔洗顔童顔拝顔美顔
顔つき。顔のようす。「温顔厚顔
いろどり。「顔料
〈かお(がお)〉「顔色顔役笑顔(えがお)新顔素顔(すがお)似顔真顔丸顔目顔横顔

かん‐ばせ【顔】

《「かおばせ」の音変化》
顔のようす。顔つき。容貌(ようぼう)。「花の
体面。面目。「何のあって父母にまみえんや」

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デジタル大辞泉プラスの解説

2000年公開の日本映画。監督・脚本:阪本順治、原案・脚本:宇野イサム、録音:橋本文雄、美術:原田満生。出演:藤山直美、佐藤浩市豊川悦司、國村隼、大楠道代牧瀬里穂渡辺美佐子ほか。第74回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・ワン作品。第25回報知映画賞作品賞受賞。第24回日本アカデミー賞最優秀監督賞受賞。第43回ブルーリボン賞監督賞受賞。第55回毎日映画コンクール日本映画大賞、監督賞、録音賞、美術賞、女優主演賞(藤山直美)受賞。

1957年公開の日本映画。松本清張の同名短編小説の映画化。監督:大曾根辰夫、出演:大木実、岡田茉莉子、笠智衆、森美樹、宮城千賀子ほか。

日本のテレビドラマ。放映はフジテレビ系列(2003年4月~6月)。全11回。原作:横山秀夫。脚本:高橋留美ほか。出演:仲間由紀恵、オダギリジョー、京野ことみほか。似顔絵捜査官を主人公とするサスペンス

米国の作家エラリー・クイーンミステリー(1967)。原題《Face to Face》。

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世界大百科事典 第2版の解説

かお【顔 face】

顔は顔面ともいい,ヒトを中心として高等な哺乳類についていうことばであるが,その他の動物に対して用いることもある。ふつう顔は頭部の前半の表面,いいかえれば,頭部を正面から見たとき視界に入る部分を漠然とさすが,〈横顔〉という場合はヒトの頭部の側面観の全体をさすことがある。
【解剖学上の顔】
 解剖学でいう広義のは,狭義の頭と顔とに分けられる。しかし一般には頭の前面を漠然と顔といい,この場合には狭義の頭部に属する前頭部もその中に含められている。

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大辞林 第三版の解説

かお【顔】

頭部の前面。目・鼻・口などがある部分。 「 -を洗う」 「 -を見合わせる」
によって表される)人。 「見なれない-」
顔かたち。顔だち。 「美しい-」
心の動きが表れた、顔の様子。
表情。 「失敗したことが-に出る」 「喜ぶ-が見たい」 「 -を曇らせる」 「何くわぬ-」
態度。 「大きな-をするな」
その人のもつ評判・信用など。
知名度。 「 -の売れた役者」
影響力・勢力(がある人)。 「このあたりではちょいとした-だ」
面目。名誉。 「 -にかかわる」 「合わせる-がない」 「私の-が丸つぶれだ」
その背後にあるものの代表となる人や事柄。 「業界の-」 「受付は会社の-だ」
物事のある一面。 「大都会の知られざる-」 → がお(顔)

がお【顔】

( 接尾 )
名詞や動詞の連用形などに付いて、そのような表情、またはそのような様子であることを表す。 「得意-」 「わけ知り-」 「泣き-」 「笑い-」

かんばせ【顔】

〔「かおばせ」の転〕
顔つき。顔のさま。 「花の-」
名誉。体面。 「我何の-有てか亡朝の臣として不義の逆臣に順したがはんや/太平記 14

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


かお

脊椎(せきつい)動物における顔とは頭の正面のことで、上下は額から下あごまで、左右は両耳の間の部分をいう。脳の小さい動物では、額は狭く、ネコ、イヌ、ウマの顔は大部分があごでできている。
 頭の骨は、脳を包む脳頭蓋(とうがい)に、鼻骨、頬骨(きょうこつ)、顎骨(がくこつ)などの顔面頭蓋が付加してできるが、顔面頭蓋は魚類にみられる鰓骨(さいこつ)がもとになってできたものである。進化に伴う鰓骨の変化によって脊椎動物の顔もさまざまに変化する。顔部には視覚、嗅覚(きゅうかく)、聴覚、味覚などの感覚器が外界から情報を取り入れる窓口として開いている。また、トンボのような無脊椎動物の場合にも、頭部に目、口などの集合した部分があれば、この部分を俗に顔という。[川島誠一郎]

ヒトの顔

ヒトにおける顔は顔面ともいい、二つの眉(まゆ)を通り、頬骨弓から外耳孔を過ぎ、下顎骨の下縁を巡る線で囲まれた部分をいう。解剖学的には、顔面頭蓋(口蓋骨、頬骨、上顎骨、下顎骨、舌骨からなる)を覆う皮膚の部分で、目、鼻、口などがある。顔を区分すると、眼窩(がんか)部、眼窩下部、鼻部、頬部、頬骨部、口部(上口唇部、下口唇部)、おとがい(頤)部、耳下腺咬(じかせんこう)部になるが、一般に顔というと前頭部(額の部分)も含めて意味する場合が多い。しかし、額の頭髪の生え際は、個人差が甚だしいため境界としては適当でない。
 顔面の皮膚には、だれにも共通して存在する溝がある。頬(ほお)と上口唇との間で、鼻翼の外側から下降する鼻唇溝、下口唇とおとがいとの間のおとがい唇溝、鼻と上口唇との間の正中部にある人中がこの溝である。上口唇は左右が癒合して生じ、その癒合線が成体では人中の両側にあたると考えられている。眼球の前面の皮膚は上下のまぶた(眼瞼(がんけん))で、その合わせ目を眼瞼裂とよぶ。眼瞼部の皮膚はとくに薄い。眼瞼の皮膚は初めは閉鎖しているが、胎生7か月ころに眼瞼裂ができて開く。顔面から突出している鼻の部分を外鼻といい、峰に相当する鈍縁を鼻背、先端を鼻尖(びせん)とよぶ。口唇は皮膚と同じ構造をしているが、赤色の部分は表皮としての角化が弱く、皮膚の色素が欠如しているため血液が透視され、赤色に見えるわけである。顔の皮膚にはうぶ毛(げ)があるが、まゆげ(眉毛(びもう))、まつげ(睫毛(しょうもう))、ひげ(須毛(しゅもう))、はなげ(鼻毛(びもう))などは終生毛である。顔の筋肉には、表情をつくる表情筋群と、下顎運動を行うそしゃく筋群とがあり、前者が顔面神経、後者が三叉(さんさ)神経のなかの運動神経の支配を受ける。顔面神経が麻痺(まひ)すると表情がなくなり、仮面のように動かなくなる。顔面の皮膚の感覚は三叉神経の感覚神経が受ける。[嶋井和世]

進化からみた顔

ヒトの顔は、脊椎動物とくに哺乳(ほにゅう)類と共通した構造をもつにもかかわらず、著しく独特である。顔面部の内部構造は脳頭蓋の前部と顔面頭蓋とからなるが、ヒト化現象の特徴として、脳とりわけ前頭葉が発達して額が大きく膨らむ一方、そしゃく器が退縮し顔面頭蓋が小さくなり、突顎(とつがく)から直顎へ移行することがあげられる。これらの変化はサルからヒトへの進化におけるばかりでなく、人類進化の各段階についても観察できる。そのほかのヒトの顔の特徴として、前向きに並んだ両眼、前方に突出した鼻、縮小した歯、とくに犬歯、幅の狭い口裂、翻転して紅唇部が露出した両唇、広い額、突出した頤(おとがい)などがあげられる。まゆげ、まつげを除き、上顔部には毛がなくなる。下顔部も毛がなくなるが、成人男性の場合、あごひげや、はなひげがみられることが多い。男性に比べ、女性の顔は小さく、丸みをもっており、顎骨や鼻が相対的に小さく、頬(ほお)内部に多くの脂肪を蓄える。
 またヒトの場合、顔面筋が発達分化し、表情運動が複雑になる一方、顔面の毛が少なくなり、表情が相手によく観察されるようになった。顔面筋は大別して、眼中心および口中心に分布するものに分けることができる。表情は精神活動と密接に結び付いており、顔の表情から心的状態を容易に推察できる。さらに表情は、口から発する言語とともに、精神、人格の代弁者、表現者の機能をもつため、顔はその人物を代表する身体部分とみなされる。目、鼻、口や顔の輪郭なども個人差が顕著に出るため、顔は個人識別の部位としても重要である。
 個人差ばかりでなく、人種差も顔に現れる。一般的にいって、コーカソイドは歯と顎骨歯槽(しそう)部が小さく、鼻が前突し、目の虹彩(こうさい)の色に変異がある。ネグロイドでは歯と顎骨がいくぶん大きく、鼻は幅広く、唇は厚い。モンゴロイドの顔は比較的平面的で、目が細いものが多いが、それは北方にいる人々ほど著しいため、寒冷適応したものと考えられている。[香原志勢]
『香原志勢著『顔の本』(1985・講談社)』

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