寄越す(読み)ヨコス

デジタル大辞泉 「寄越す」の意味・読み・例文・類語

よこ・す【寄越す/遣す】

[動サ五(四)]
こちらへ送ってくる。こちらへ渡す。「手紙を―・す」「使いを―・す」「分け前を―・す」
(動詞の連用形に「て」を添えた形の下に付いて)こちらへある動作をしむけてくる。「先方から都合が悪いと言って―・した」
[可能]よこせる
[類語]もたらすくれる与える授ける取らせる・もらえる・恵む施すやる供する供与する・提供する・授与する・恵与する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寄越す」の意味・読み・例文・類語

よこ・す【寄越・遣】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 先方からこちらに送ってくる。他から自分にくれる。おこす。
    1. [初出の実例]「不趙王 をこさずと云心ぞ。坂東の人がよこせと云ぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)張周趙任申屠伝第一二)
    2. 「十時過ぎに俥を迎へに寄越(ヨコ)したが、聴かないかい?」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一)
  3. ( 動詞の連用形に「て」を添えた形に付いて ) ある動作を、他からこちらにしむけて来る。
    1. [初出の実例]「何といってよこしたへ」(出典:洒落本・富賀川拝見(1782)辰見山楽内之段)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android