京畿道(読み)けいき

百科事典マイペディアの解説

京畿道【けいきどう】

韓国北西部の道。北は休戦ラインを隔てて黄海南道に,西は京畿湾に臨む。18市13郡,道都は水原。ソウル(特別市)はこの道のほぼ中心部に位置するが,行政上は別区画。また,旧京畿道のうち臨津江以北は朝鮮民主主義人民共和国領となって,開城地区を形成している。平地に恵まれ,北東から南西に広州山脈が走り,東部は丘陵地帯をなす。漢江が貫流し,その支流臨津江,北漢江の流域一帯は広大な平野となり,米,麦,野菜,豆類の生産は湖南平野に次ぐ。江華島高麗人参,広州などのタバコ,綿花は有名。地下資源タングステン,砂金,銀,銅,黒鉛,鉄等があり,京仁(ソウル〜仁川の地域),安養,富平地区には工業地帯が発展。城南富川果川など,首都ソウルの衛星都市が多く,近年の人口増加はめざましい。1万135km2。1137万9000人(2010)。

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世界大百科事典 第2版の解説

けいきどう【京畿道 Kyŏnggi‐do】

朝鮮半島中西部のソウルを中心とする地方。朝鮮八道の一つ。旧京畿道のうち臨津江以北は朝鮮民主主義人民共和国領となって開城地区を形成し,大韓民国側に残された京畿道からはソウルが特別市として,また仁川が広域市として分離した。道庁所在地は水原。ソウルと仁川を除く韓国側京畿道の人口は781万1468(1995)。開城地区は不明。
[自然]
 南北および東は500~1000mの山地によって囲まれ,西は京畿湾に面している。

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大辞林 第三版の解説

キョンギド【京畿道】

韓国の北西端部、黄海に臨む道。北は軍事境界線に接する。中央に首都ソウル(政府直轄市)がある。道庁所在地は水原スウオン。けいきどう。

けいきどう【京畿道】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

京畿道
けいきどう / キョンギド

韓国(大韓民国)北部、黄海に面する道。面積1万0135.21平方キロメートル、人口893万7752(2000)。23市8郡からなる。道庁所在地は水原(すいげん/スウォン)市。広州山脈が北東から南西に走り、北東部の加平、抱川一帯に高地を形成し、西に行くにつれて低くなり、漢江(かんこう/ハンガン)下流域に金浦(きんぽ/キムポ)平野、そして南部に安城平野が展開する。本道の両水里で南漢江と北漢江が合流し、ソウルを経て黄海に注ぐ。北部の臨津江(りんしんこう/リムチンカン)は上流で漢灘江(かんなんこう)をあわせ、漢江河口でこれに合流する。南部には安城川が流れる。海岸線は屈曲し、半島、岬、湾が多く、江華島(こうかとう/カンホワド)をはじめ大阜(たいき)島、徳積島、永宗島など150余個の島がある。潮汐(ちょうせき)の干満の差が大きく、干潟地が発達して塩田、養殖、干拓などに利用される。冬は北西季節風の影響で寒く、夏は高温多湿である。内陸の漢江、臨津江中流地域は地形的影響で年降水量が1200ミリメートル以上の多雨地であり、海岸地方は900ミリメートルの少雨地である。
 主要農産物は米、麦類、豆類、いも類などであり、とくに米は漢江流域の驪州(れいしゅう/イヨチュ)、利川(りせん/イチョン)、金浦一帯と、安城川流域の安城、平沢一帯で多く産出される。最近、ソウル、仁川(じんせん/インチョン)、水原など大消費地を背景に園芸農業と酪農が大きく発達しており、江華、金浦ではチョウセンニンジンの栽培が盛んである。京畿湾沿岸はよい漁場で、イシモチ、タチウオ、エビなどが多くとれ、とくに延坪島(えんぺいとう/ヨンピョンド)などの春のイシモチの朝市は有名である。仁川付近の蘇莱(そらい)、南洞一帯には塩田が広がる。本道は、食料品、紡績、化学、金属、機械など各種軽工業と、仁川、富川、安養、水原などを中心に重化学工業とが発達し、韓国第一の総合工業地帯をなしている。また、鉄道、道路、海上、航空など各種交通が発達している。水原の西湖と訪花随柳亭、議政府の道峰山、望月寺、楊州(ようしゅう)の逍遙(しょうよう)山、松湫(しょうしゅう)、八堂、江華の伝燈(でんとう)寺、楊平の龍門(りゅうもん)寺など名勝、古跡が多い。[森 聖雨]

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