寒氷(読み)かんぴょう

精選版 日本国語大辞典 「寒氷」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぴょう【寒氷】

  1. 〘 名詞 〙 寒々とした氷。寒中に張る氷。
    1. [初出の実例]「九泉之底。永纏寒冰」(出典本朝文粋(1060頃)一三・朱雀院平賊後被修法会願文〈大江朝綱〉)
    2. 「其性寒氷よりも潔し」(出典:十訓抄(1252)二)
    3. [その他の文献]〔詩経‐大雅・生民〕

かん‐ごおり‥ごほり【寒氷】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かんごり寒垢離)」から転じて ) からだの冷えること。また、冬に小児などが裸になることをいう。かんごり。
    1. [初出の実例]「おさなき人の見る朝かがみ つめたきをおかん氷ともてはやし」(出典:俳諧・佐夜中山集(1664)四)

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「寒氷」の解説

かんごおり【寒氷】

和菓子一種寒天と砂糖またはすりみつを煮溶かし練って、流し箱などに流し固め、抜き型で抜いたもの。食紅などで着色したものや、表面に砂糖をまぶしたものもある。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「寒氷」の解説

寒氷

和菓子の一種。寒天に砂糖またはすり蜜を煮溶かして練り、流し箱に流し入れて固め、抜き型で抜いて、表面を乾燥させた半生菓子名称は、糖化した表面の見た目食感が氷に似ることから。

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