審美歯科(読み)シンビシカ

デジタル大辞泉 「審美歯科」の意味・読み・例文・類語

しんび‐しか〔‐シクワ〕【審美歯科】

虫歯歯周病などの治療による歯の機能回復改善に加えて、歯や歯茎の色、歯並び口元表情などの美しさを獲得・維持することを目的として行われる歯科治療の一分野。→美容歯科

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「審美歯科」の意味・わかりやすい解説

審美歯科【しんびしか】

歯並びや歯の形・色など,歯の見た目の美しさを追求する歯科治療のこと。ほとんどすべての人が子どもの頃に歯列矯正をするといわれる米国では,ごく一般に行われているもの。最近日本でも,若い女性を中心に人気を集めている。 歯の美しさは,顔の美醜だけでなく,健康状態や精神面でも影響を与えることが多いため,今後ますます注目される分野である。 審美歯科には,(1)歯を白くする,(2)歯の隙間をなくす,(3)歯の形を整える,(4)歯並びをよくする,の四つがあり,具体的には,クリーニング(歯をきれいにする),ホワイトニング(歯を白くする),歯列矯正(歯並びをなおす),ラミネートベニア法(歯の表面を薄く削りポーセレンという瀬戸物の薄い板を接着剤で貼る方法),クラウン法(歯を削り全面セラミックスなどの冠をかぶせて歯並びを整える方法。クイック矯正とも呼ばれる)などが行われる。 審美歯科治療の最大の問題は,歯列矯正治療および,セラミックスやポーセレンなどほとんどの治療素材が健康保険の対象となっていないこと。このため,高額の医療費を請求されることもあるが,最近では保険の範囲でも良質の素材が出てきており,こういう面でも,審美歯科が一般的治療となる素地ができつつあるといえる。

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