尊観(読み)そんかん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「尊観」の解説

尊観(2) そんかん

1349-1400 南北朝-室町時代の僧。
貞和(じょうわ)5=正平(しょうへい)4年生まれ。時宗の遊行上人8世の渡船に師事し,至徳4=元中4年12世をつぐ。鎌倉の清浄光寺にすみ,のち播磨(はりま)兵庫の真光寺,出羽(でわ)山形の光明寺,甲斐(かい)(山梨県)府中の一蓮寺の住職をつとめた。時宗中興の祖といわれる。恒明(つねあき)親王の王子の深勝法親王と同一人とする説もある。応永7年10月24日死去。52歳。号は師阿,他阿弥陀仏。

尊観(1) そんかん

1239-1316 鎌倉時代の僧。
延応元年生まれ。名越朝時(なごえ-ともとき)の子。浄土宗。鎌倉光明寺の良忠に師事する。鎌倉名越の善導寺にすみ,一念業成の教義を主張した。のちこの教説は名越流または善導寺流(善導寺義)とよばれる。正和(しょうわ)5年3月14日死去。78歳。下総(しもうさ)香取郡鏑木(千葉県)出身。字(あざな)は良弁。号は定蓮社。著作に「鳴鼓篇」「浄土十六箇条疑問答」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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