尹世重(読み)いんせいじゅう(その他表記)Yun Se-jung

改訂新版 世界大百科事典 「尹世重」の意味・わかりやすい解説

尹世重 (いんせいじゅう)
Yun Se-jung
生没年:1912-65

朝鮮作家咸鏡北道の出身。1933年中国の東北中学を卒業。解放前労働生活の中で創作をはじめる。朝鮮戦争に従軍し,人民軍兵士の同志的つながりをテーマとする短編《旧隊員と新隊員》,中編《トソン小隊長と戦友たち》を書いた。長期間にわたる黄海製鉄所現地取材の末,不死鳥のごとく戦後復興建設をなしとげた労働者階級の活躍を新旧の人間葛藤のうちに描いた長編試練の中で》(1957),《溶鉱炉は息づく》のほか,抗日革命闘士を描いた《妻》(1966)がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「尹世重」の意味・わかりやすい解説

尹世重
いんせじゅう / ユンセジュン
(1912―1965)

北朝鮮の作家。1945年の解放後から本格的創作活動を始めた。代表作の長編『試練のなかで』(1957)は、朝鮮戦争後重工業の運命を左右する製鉄所労働者が増産のために感動的な闘いを推し進める姿を描いている。短編では、頭は切れるが小心な新兵百戦錬磨古参兵との同志愛を描いた『新隊員と旧隊員』(1952)、少年少女向け中編に『赤い信号弾』(1963)などがある。

[大村益夫]

『大村益夫訳『赤い信号弾』(1967・新日本出版社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尹世重」の意味・わかりやすい解説

尹世重
いんせじゅう

「ユン・セジュン(尹世重)」のページをご覧ください。

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