青森県西部、津軽半島西岸の七里長浜(しちりながはま)に沿う砂丘地。南は鳴沢(なるさわ)川河口から、北は十三(じゅうさん)湖に至る南北約30キロメートル、東西は3~5キロメートルの地域。最高点は79メートルの往古之木嶺(おこのきながれ)。低地には湿地や平滝(ひらたき)沼、大滝沼、雁(かり)沼などの沼地、溜池(ためいけ)が点在する。砂丘は黒松や杉、カシワで覆われるが、1682年(天和2)以降弘前藩(ひろさきはん)が防風、防砂、および農業用水の水源涵養(かんよう)を目的として植林したものである。1965年(昭和40)ころから開畑が進み、スイカ、メロンの特産地となった。1972年からは国営屏風山開拓建設事業所によって農道やスプリンクラーによる灌漑(かんがい)施設の整備が進み、900ヘクタールが畑地化された。屏風山権現崎(びょうぶさんごんげんざき)県立自然公園の一部。
[横山 弘]
…流紋岩,石英安山岩,輝石安山岩などからなり,中央に直径約4kmのカルデラをもつ。これをとりまく外輪山として,最高峰の大尽(おおつくし)山(828m)をはじめ,屛風山,北国山,障子山,小尽山,円山などの山々が連なり,さらにその外側には,釜臥(かまぶせ)山,朝比奈岳などの寄生火山がそびえている。カルデラの内側には直径2kmで,ほぼ円形の宇曾利山湖(恐山湖)があり,北東端から正津川が火口瀬となって津軽海峡に流出している。…
※「屏風山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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