屠る(読み)ホフル

デジタル大辞泉 「屠る」の意味・読み・例文・類語

ほふ・る【×屠る】

[動ラ五(四)]
からだを切りさく。また、きり殺す。「獲物を―・る」
敵を破る。打ち負かす。「対戦相手を軽く―・る」
[可能]ほふれる
[類語]倒す破る討つ討ち果たすなぎ倒す打ち破る打ち負かす打ち取る下すやっつける打倒するノックアウトする

はふ・る【×屠る】

[動ラ四]からだなどを切り裂く。ほふる。
き出して斬り―・りき」〈・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「屠る」の意味・読み・例文・類語

ほふ・る【屠・宰】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「ほぶる」とも )
  2. 体を切り裂く。切り放つ。また、斬り殺す。
    1. [初出の実例]「所以に須闡太子は身を割(ホフ)りて父母がみ命を済ひたまひ」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
  3. 敵を破る。うち負かす。
    1. [初出の実例]「新羅に入りて行きて、傍の郡を屠(ホフリと)る」(出典:日本書紀(720)雄略九年三月(前田本訓))

はふ・る【屠】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 体などを切り放つ。ばらばらにする。ほふる。
    1. [初出の実例]「其の軍士を斬り波布理(ハフリ)き」(出典:古事記(712)中)
  3. 殺す。ほふる。
    1. [初出の実例]「国を争ひ、人を屠(ハフ)り」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)後)

屠るの語誌

→「はふる(放)」の語誌

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