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層状貫入岩体 そうじょうかんにゅうがんたい layered intrusion or complex

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岩石学辞典の解説

層状貫入岩体

縞状または層状の性質をもつ火成岩貫入体[Wager : 1953].一般に結晶分化作用は普通の火山活動では直接観察することができないが,厚いシル(sill)状の貫入岩などでは上下方向に組成が漸移する場合があり,マグマ溜まりの中の冷却過程で結晶分化作用が起こったと推定されているものがある.このような層状貫入分化岩体の例には,パリセード(Pali-sade)輝緑岩シル,スカエルガード(Skaergaard)貫入岩体,ブッシュフェルド(Bushveld)複合岩体,スチルウオーター(Stillwater)複合岩体,ションキンサグ(Shonkin Sag)・ラコリスなどがよく知られている.これの貫入岩体はいずれも大規模なもので,大規模岩体であるために内部の結晶分化作用が分かるのか,大規模であるために内部で結晶分化作用が起こるのか,どちらであるかは分からない.大規模岩体で得られた推論を一般的な分化作用として小規模岩体に当てはめて考えるのが普通であるが,実際には結晶分化作用が分からない小規模な岩体が多く,この違いが単に規模の差によるのか,あるいは規模の差による本質的に異なった結晶作用が行われたのかは検討の必要がある[鈴木 : 1994].

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

そうじょうかんにゅうがんたい【層状貫入岩体 layered intrusion】

貫入火成岩体のなかには,それがかつて地下にあったときに,その中でマグマの結晶分化作用が起こったことがはっきりと観察できるものがある。そのため,貫入火成岩体の詳細な研究は,火成岩岩石学の進歩に大きな貢献をしてきた。大規模で,厚さ数kmにも達する貫入火成岩体では,マグマの冷却はゆるやかに進み,結晶の沈降によって,著しい分化が見られるようになる。岩体には明暗の縞状構造がよく発達する。これはマグマから晶出した結晶が底に集積してできるもので,リズミック・レーアリングrhythmic layering(周期的成層構造)と呼ばれ,このようなレーアリングの発達した貫入火成岩体を層状貫入岩体という。

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