山刀(読み)ヤマガタナ

デジタル大辞泉 「山刀」の意味・読み・例文・類語

やま‐がたな【山刀】

猟師やきこりなどが山仕事に使用する、なた状の刃物

さん‐とう〔‐タウ〕【山刀】

やまがたな。

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精選版 日本国語大辞典 「山刀」の意味・読み・例文・類語

やま‐がたな【山刀】

  1. 〘 名詞 〙 山仕事などに用いる刃物。猟師・きこり・炭焼きなど山仕事をする人や登山者などが用いる、鉈(なた)の形をした、刃が広く地質が厚い刃物。
    1. [初出の実例]「藤つるのまくはうの木や山かたな〈一葉〉」(出典:俳諧・桜川(1674)春二)

さん‐とう‥タウ【山刀】

  1. 〘 名詞 〙 きこりや登山者などが、木を切りはらったりするために携行する鉈(なた)に似た刀。やまがたな。

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改訂新版 世界大百科事典 「山刀」の意味・わかりやすい解説

山刀 (やまがたな)

おもに焼畑などの山林伐採や狩猟の際の獲物の皮はぎなどに用いる刀。これを動物との格闘刺突に使用するのは危急の場合に限られる。一般に小型で片刃のものが多く,野鍛冶(のかじ)に打たせたもの,または昔の脇指を切り縮めたものなどがある。地方により名を異にし,九州山地ではヤマカラシ,四国西部でサッカン,中国山地でホウチョウ,青森県津軽地方でコバヤリ,秋田県阿仁でマキリ(アイヌ語も同じ。より大きな山刀はタシロ)など各地ごとにちがっている。これらの言葉には山言葉一種と思われるものもある。
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普及版 字通 「山刀」の読み・字形・画数・意味

【山刀】さんとう

なた。

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