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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…特定の時や場所で口にしてはならない言葉やその代りに用いる言葉をいう。忌言葉は山言葉,沖言葉,正月言葉,夜言葉,縁起言葉などに分けられる。忌言葉は,宗教儀礼における〈忌〉の一つの形式で,神や神聖な場所に近づく際には不浄なものや行為を避けるだけでなく,それを言葉に出していうことも忌み,代用語を用いていい表したことから生まれたと考えられている。…
…元来は〈かくしことば〉といったが,隠語の字をあてられた結果〈いんご〉と呼ばれるようになり,スラングslangの訳語ともされて,隠語の意義内容は複雑になった。隠語は仲間うちだけに通用する目的の非公式の言葉であるから,香具師(やし)や犯罪者等の反社会的集団のものだけにかぎらず,平安時代の神宮の〈斎宮忌詞(いつきのみやいみことば)〉(塔をアララキ,僧をカミナガ,打つをナヅなど),宮廷女官の〈女房言葉〉(田楽をオデン,杓子をシャモジ,豆腐をオカベなど),僧侶の〈学林秘語〉(卵をシロナス,鮎をカミソリ,酒をゴマスなど),大阪の人形遣いの用いた〈占傍(せんぼう)〉(金銭をセンタロウなど),漁師の〈沖言葉〉や猟師の〈山言葉〉なども広い意味で隠語といえる。このほか,学生,芸能人,商人,医師,軍隊,山窩(さんか)などの社会で用いられる隠語もあるが,一般には隠語といえば反社会的集団の符丁言葉を意味することが多い。…
… また類似した形態として,明確に区別しておくべき領域や範疇を混交したり不当に近づけたりする行為がタブーとされる場合がある。日本の事例をあげれば,山中で狩猟生活に従事していたマタギは,山中で狩猟を行っているときには〈山言葉〉を用い,そこで〈里言葉〉を用いることをタブーとしていた。同様に〈里言葉〉と区別される〈沖言葉〉を用いる漁民もいる。…
… これら輸入された飼猫とは違い,ヤマネコといわれるものは種として別種であり,人にはなれない。そのほか奥羽山地の山言葉ではテンのことを実名で呼ばず,ヤマネコといいかえている。これをふつうの人が耳にすると実際には存在しないヤマネコがその地にいると誤解する可能性がある。…
※「山言葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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