山古志村(読み)やまこしむら

日本歴史地名大系 「山古志村」の解説

山古志村
やまこしむら

面積:四〇・一二平方キロ

県の中央部、東山丘陵の南部に位置し、標高一四〇メートル以上六七三メートルの間に集落点在地滑りの多発地帯。斜面には棚田が顕著にみられる。錦鯉の発祥地、牛の角突き(国指定重要無形文化財)の村として知られる。北は長岡市・栃尾市、東は北魚沼郡守門すもん村・広神ひろかみ村、南は同郡堀之内ほりのうち町、西は小千谷おぢや市。北部の山地に源を発する和田わだ川は広神村地内で魚野うおの川支流の破間あぶるま川に合流し、いも川は南流して堀之内町地内で魚野川に合流する。主要道は南部に破間川沿いを走る会津への道(現国道二五二号)と、信濃川沿いを走る三国街道(現国道一七号)を結ぶ道(現国道二九一号)が通り、北部の種苧原たなすはらに和田川沿いに長岡へ至る道(現国道三五二号)が通る。中世には志度野岐しとのき石坂いしざか郷に属していたと考えられ、竹沢たけざわの西に接続する荷頃にごろ(現小千谷市)に残る慶長二年(一五九七)検地帳(平沢要一郎氏蔵)には「古志郡抜庄二頃村」と表題され、安永二年(一七七三)種苧原村明細帳(坂牧家文書)には「古志郡石坂郷種苧原村」の遺称がのこる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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